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 いよいよ今年はアメリカの大統領選挙の投票があります。今回の大統領選はコロナの影響や人種差別問題などでトランプ氏が劣勢と報道されていますが、世論調査通りにいかないのが大統領選挙で、前回の選挙でもクリントン氏が優勢と伝えられてきた中、投票を行ってみるとトランプ氏が大統領となりました。しかし、その後の投票結果でこの電子投票で数々の疑惑が発生しました。
 このアメリカの大統領選挙の投票で、今回も一部の州で行われる電子投票の危険性についてご紹介いたします。


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 「電子投票」はアメリカは「電子投票」を導入している州も多数あります。例えばカリフォルニア州、テキサス州、テキサス州、メリーランド州などでは2000年あたりから早期に導入しており、その後も各州で次々と導入しています。

 日本では現在電子投票は行っておりません。この理由についてはセキュリティ上の問題が大きく、その記事は過去の記事で記載しています。

【参議院選挙にちなんでの疑問】なぜ国政選挙で「電子投票」を実施しないのか。
http://blog.livedoor.jp/zeropasoakita/archives/4444576.html

 電子投票で使用しているシステムは、前回の投票では一部でなんとWindows XPが使用されていたということです。
WinXP2

 過去の大統領選で「ブッシュ対ゴア」の大統領選で、開票結果の数え直しの騒動があり、その後にWindowsXPの電子投票が導入されたそうですが、現在WindowsXPはみなさんもご存知の通り、2014年4月にすべてのサポートが終了しております。そのため、WindowsXPに関しては、OSの脆弱性が発見されても、修正パッチが適用されていないということです。つまり、マルウェアの感染リスクが高まり、「ハッキング」が可能だということです。
 前回の大統領選レースの序盤で、大統領候補のトランプ氏が「選挙で不正が行われている」といったことをメディアの前で発言していましたが、今回このニュースを耳にしたときに、この「電子投票」について言っていることが分かりました。
 特に、大統領選のように、開票が終わるまで分からない選挙の場合、この「電子投票」の不正は特に問題化になるのが間違いありません。今まで「電子投票」によるハッキングや改ざんなどは起きていないということですが、起きる可能性が現在のシステムでは十分にあるということになります。
 
 今回はGoogle社が電子投票のシステムを開発しているという報道も一部あります。しかし、この新システムを電子投票を行う各州がすべて導入するのかは疑問です。
 今回の投票システムではおそらくサポート終了となっているWindows7を使用する州もあるかもしれません。大統領選挙が終了したと同時に前回同様の改ざん疑惑が浮上するかもしれません。今後の動向に注意していきましょう。